ヘルメットの臭いが気になる! という人は多いのではないでしょうか。使っていれば臭い始めるのは当然とはいえ、度を越した臭いでは周囲の人へ迷惑をかける可能性も出てきてしまいます。今回はそんなヘルメットの臭いの消し方と、予防方法について解説します。
ヘルメットの臭いを消すためには、雑菌を取り除く必要があります。いくつか方法をご紹介しましょう。
消臭(除菌・抗菌)スプレーを使う
ヘルメットに消臭スプレーを使う人は多いかもしれませんが、その際は除菌・抗菌能力を持つ製品を選ぶようにしましょう。安定型次亜塩素酸水か70%エタノールが成分のものは効果が高いのでおすすめです。または消毒用エタノールを薬局で購入して水で薄め、スプレーして使うのもいいでしょう。
丸洗いする
臭いと汚れを一気に取りたいなら丸洗いが効果的です。大きなたらいや浴槽にぬるま湯を溜め、消臭除菌タイプの洗濯用洗剤を適量入れます。ヘルメットをその中に浸けて手で洗い、洗剤が残らないよう念入りにすすぎます。洗い終わったら水気を取ってから干しましょう。中には洗濯機を使って洗いからすすぎ、脱水まで行う人もいます。
分解して洗う
多くの工事用ヘルメットは、内部のヘッドギアやベルトを取り外すことができます。分解して組み立てられそうなら、分解洗浄に挑戦してみるのもいいでしょう。分解をするメリットは内部パーツを隅々まできれいに除菌・洗浄できることです。ベルト類は洗剤を使って洗って干したうえで除菌スプレーを吹き付けておけば完璧です。
天日干しする
洗う時間が取れない場合は、せめて直射日光に当てて干しましょう。夜のうちにベランダなどに出して、朝日が登ったら日に当たるようにしておくだけでも効果はあります。天日干しをすると、黄色ブドウ球菌などは1時間でかなりの数が減ることが実験などでわかっています。
なお、ヘルメットが2つあればローテーションができます。できればいつでも1つは洗うことができるようにしておきましょう。
ヘルメットだけではなく、頭皮と毛髪の側の臭い対策をしておくことも大切です。ポイントは正しいシャンプーの仕方を実践することです。以下、そのコツをご紹介します。
シャンプーの前には髪の毛をブラッシングしてホコリや汚れを取り除くことから始めます。次にお湯で髪の毛をすすいでさらに汚れを落としてください。実はシャンプーをしなくてもこれだけで頭皮と頭髪の汚れは半分落とせます。シャンプーをつけるときは直接ではなく手に取って十分泡立ててからです。洗うときは決して爪を立てないように、指の腹でやさしくマッサージするようにしましょう。頭皮を傷つけると、臭いを発する原因を作ることになります。下の方の髪から頭頂部に向かって洗っていくのが基本です。耳の裏も臭いを発することが多いので、こちらはボディーソープで念入りに洗いましょう。
そして洗った後は、すぐによく乾かすことが大切です。髪の毛の上にタオルをあてがって叩くようにしながら水分を取り、次にドライヤーの熱風と冷風を交互に当てると毛髪にダメージをあまり与えず早く乾かすことができます。
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