あなたの街で探す!見つける!【あっと現場】で社員・バイトのお仕事探し|現場のコツ 第十八回『大工が使うハンマーの種類には何種類あるの?』

大工仕事に欠かせない工具の一つであるハンマー。皆さんご存知の通り、ものを叩いたり打ったりするときに用いる道具ですが、大工職人は加工対象物や用途に応じてさまざまな種類のハンマーを使い分けている…ということまでは、知らない人も多いはず。
今回は、大工職人が使うハンマーについて、その種類や使い方を詳しく解説していきます。

ハンマーってなに?

ハンマーとは「つち」という意味の英語で、ものを叩いたり打ったりするときに使う大工職人の必需品です。主なハンマーには「金槌」、「とんかち」、「玄能(げんのう)」などがありますが、それぞれの違いはどこでしょうか。下記にまとめてみました。

金槌
金槌は釘を叩くための道具で、一般的には、釘を打つ部分である先端の形が一方は平たく反対側は尖っている「片口」タイプのものを指します。

水中に入れると即座に沈むため、泳げない人を表す「かなづち」の語源にもなっています。また、叩いたときの音が語源となって、「とんかち」と呼ばれることもあるようです。

玄能(げんのう)
鑿(のみ)を叩くための道具を指します。金槌の先端が片口なのに対し、玄能の先端は両方とも平たい形をした「両口」です。

正しいハンマーの使い方

では、下記で正しいハンマーの使い方を見ていきましょう。

1. まずは、釘を打ちたい部分に錐(きり)で下穴をあけましょう。釘がまっすぐに打ち込みやすくなるだけでなく、釘を打ったときに木材が割れにくくなります。

2. 錐で開けた下穴に釘を当てて、釘がまっすぐに自立するぐらいに軽く金槌の平面で打ちます。ここで注意したいのが、いきなり強く打ち込まないこと。また、両方とも平たくなっている「両口」タイプの場合、よく見ると片側は平面で、反対側は凸面になっているはず。金槌を打ち込むときは、平面を使って打ち込みましょう。

3. 金槌の柄を軽く握る程度に持ち、手首のスナップを利用して釘を打ち込んでいきます。

4. 釘がほとんど入ったら、最後の仕上げとして金槌の凸面を使って打ち込んでいきます。こうすることで、木材に金槌の跡が付くのを防げます。

そのほかハンマーの特徴や用途について

ハンマーは、前半で紹介したもの以外にもいくつかの種類があります。

仮枠ハンマー
仮枠作業(※)に使われる鎚で、釘抜きもできます。釘頭をしっかりと打てるように、打撃面に滑り止めの筋が加工されたものは東日本で、加工のないものは西日本で主に使われています。
※仮枠作業:建物を作る際、コンクリートを流し込むために行う枠作りのこと。

ネイルハンマー
西洋から入ってきたハンマーの一つで、釘打ちと釘抜きの両方に使える日曜大工の必需品です。初心者はもちろん、大工職人まで幅広く使われています。

箱屋槌
釘打ちと釘抜きの両方に使われる槌です。打撃部に筋目が入って滑りにくい「角箱屋槌」と、主に九州で使われていた打撃部に筋目のない「丸箱屋槌」、中部地方で使われている槌の側面が平らで側面打ちができる「名古屋型箱屋槌」があります。

細工槌
細かな作業を行うときに使われる槌です。襖の引き手を留めるときに使われる「唐紙槌」や「刃槌」、板金作業や電気工事に使われる「武力屋槌」などがあります。

ここで紹介したものは、数あるハンマーの中でもごく一部です。
作業の目的や用途によってはまだまだ細かく使い分けられているので、大工を目指す人はぜひ詳しい種類や使い方を覚えておきましょう。